2015年5



キャンセル料の消費税

先日、お客様から「来週、地方へ出張を予定していたんだけど、別な仕事が入ってキャンセルすることになったんだよ。直前のことなのでホテルにキャンセル料を払わなくちゃいけないんだけど、こういうものって消費税かかるのかな?」といった質問を受けました。今回の場合、そのキャンセル料の内容により取扱が変わってきます。

キャンセル料の中には、その手続きの時期に関係なく事務手数料、払戻手数料として支払うものがあります。こちらについては事務作業が生じており、通常の取引として消費税がかかってきます。これとは別に○○日前のキャンセルは○○%かかるといったものがあります。こちらは失った利益を補てんする損害賠償金的な性格になり、特に作業が生じたわけではありませんので、消費税はかかりません。

なお、上記をまとめて支払ったケースで明細からこれらが分からない場合ですが、税金の計算上は全て消費税がかからなかったものとして取り扱うことになります。

(消基通5-2-5、5-5-2)