2013年9月


ふるさと納税でもらえる特産品


先日、友人から「以前から父の実家がある県に寄付をしているんだよ。いわゆる『ふるさと納税』ってやつだね。毎年お礼に地元の特産品が送られてくるんだ。寄付して税金が安くなるのは知ってるんだけど、もしかしてこの貰った特産品も税金の対象になるのかな」といった質問を受けました。このようなお礼の「特産品」については課税の対象となります。いわゆる「ふるさと納税」により特産品等を受け取った場合、一時所得として取り扱われます。これらの受け取ったことによる「経済的利益」というものが、所得税法上の非課税所得に該当せず、地方公共団体という法人からの贈与であるため、このような取り扱いになってしまいます。

ただし、一時所得は計算の際に50万円の控除がありますので、その年中に他の一時所得が無い場合は実際には課税がありません。なお、保険の解約金等、一時所得に該当するものがある場合は検討する必要がありそうです。ふるさと納税自体は、寄付する方の所得金額にもよりますが、税額が安くなるうえに各地の名産がもらえる制度です。税金を払ったつもりで特産品をゲットするのもお得感があってイイですね。