2012年11月


ノーベル賞の賞金

先日、京都大学の山中教授がノーベル医学・生理学賞を受賞しました。約4,800万円の賞金が授与されるとのことですが、こちらは課税されるのでしょうか。

今回受け取る賞金は非課税となります。

いわゆる賞金については一時所得とされ、課税の対象となることが多いのですが、昭和24年の湯川博士受賞の際に法律が改正され、「ノーベル基金からノーベル賞として交付される金品」については非課税とされました。

ちなみにノーベル賞は物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞、平和賞、経済学賞の6部門あるのですが、経済学賞のみはノーベル基金からでなくスウェーデン中央銀行より支払われます。よって、こちらについて非課税の規定はありません。

ただし、これまで日本人の経済学賞受賞がなかったこともあり、こちらが議論に上ったことはなく、もし実際に受賞者が出れば、非課税になるような措置が取られると思われます。

こういう明るいニュースはうれしいですね。日本の研究者もますます活躍してもらいたいものです。