2003年12月


高額のプレゼント

先日、とあるテレビ番組を見ていました。すると、ある男性が女性に対し『誕生日プレゼントだよ』と言って、200万円もする腕時計を渡していたのです。
すごい人がいるなあ・・・と思って眺めていました。
さてみなさん、これって贈与じゃないの・・と思いませんか?そうです。この200万円については、贈与税の課税対象になります。
では、この場合の贈与税額を計算してみましょう。

時計の価額−基礎控除×税率〕 (時計の価額=調達価額として計算しています)
(200万円−110万円)×10%=9万円

※ 基礎控除した後の金額によって税率は異なります。

しかし、普通に考えてみれば110万円を超えるような高額なプレゼントを貰ったり、あげたりする事はないですよね。
ここでいう110万円は、贈与ごとに控除できるのではなく、1年間で110万円です。ですから、1年間(1月1日〜12月31日)に受けた贈与の合計額が110万円を超える場合には申告義務があります。
もし、1年を通じて110万円を超えるプレゼントを貰った場合には贈与税の申告義務がありますので、忘れないようにしましょう。尚、贈与税は贈与を受けた側(貰った側)に納税義務がありますので、贈与をした側(あげた側)には納税義務はありません。