2001年12月


 配偶者控除と配偶者特別控除

今回は、配偶者の収入金額によって、主となる所得者から控除できる「配偶者控除」と
「配偶者特別控除」の額が変わることについてお話しします。

例として、夫が妻を控除対象配偶者としている場合であって、夫も妻も会社勤め(給与所得のみ)のケースについてご説明しましょう。

妻の収入の金額によって、下記の表のように夫が控除を受けることができます。

配偶者給与収入
配偶者控除
配偶者特別控除
控除合計
70
万円未満
380,000
380,000
760,000
70
万円以上
75
万円未満
380,000
330,000
710,000
75
80
380,000
280,000
660,000
80
85
380,000
230,000
610,000
85
90
380,000
180,000
560,000
90
95
380,000
130,000
510,000
95
100
380,000
80,000
460,000
100
103
380,000
30,000
410,000
103
万円
380,000
0
380,000
103
万円超
105
万円未満
0
380,000
380,000
105
110
0
360,000
360,000
110
115
0
310,000
310,000
115
120
0
260,000
260,000
120
125
0
210,000
210,000
125
130
0
160,000
160,000
130
135
0
110,000
110,000
135
140
0
60,000
60,000
140
141
0
30,000
30,000
141
万円以上
0
0
0

例)
 妻の収入が75万円の場合

表の75万円以上80万円未満の欄をみてください。
配偶者控除は38万円、配偶者特別控除は28万円、
合計で66万円の控除を受けることができます。

 妻の収入が103万円の場合
表の103万円の欄をみてください。
配偶者控除38万円のみの控除となります。

 妻の収入が125万円の場合
表の125万円以上130万円未満の欄をみてください。
配偶者特別控除16万円のみの控除となります。


ただし、配偶者特別控除については、この場合夫の合計所得金額が1,000万円を超える場合は、受けることができません。

「給与収入」と「給与所得」のちがい

「給与収入」とは 勤務先から支払われる給与・賞与の総額をいいます。
「給与所得」とは 一般的には給与収入から給与所得控除額を差し引いたものです。

すなわち
『 給与収入−給与所得控除額=給与所得 』  となるわけです。