2016年11



署と所

先日、友人から「税務署や市役所って両方とも役所だけど『署』と『所』の字が違うよね。これってどういう意味があるのかな?」といった質問を受けました。

「署」は、特定の任務をもっている官庁に使うもので、逮捕権等、一定の権限を持つ役所です。○○署長の名前で処罰することができ、取締りの意味合いを持っています。また、「署」の漢字の部首は上の部分「目」を横にしたもので「網頭(あみがしら)」と言われ、「者」に対して「網」を載せている形になっており、ここからも監視、取締りをしているとうかがえます。

「所」はどちらかというとそのような権限がない「場所」に近いもので、一般的な役所を指すことが多いです。保健所なども営業停止処分を出したりしますが、処罰的なものというより、どちらかというと「その間に除菌しましょう」といった意味合いが強いようです。とはいえ、市役所などは課税権を持っていますので、実際は税務署に近い動きをすることがあります。

全てがきっちりと統一されているわけではないようですね。