中途採用者の年末調整
年末調整は原則として年末に勤務している人を対象に行われますが、一年間その会社で勤務した人だけでなく、中途採用者についても計算を行います。その会社に入社する前の給与はどのように取り扱うのでしょうか。
平成21年中に前職がある場合は、前の会社から源泉徴収票を受取り、前勤務先での給与と現勤務先での給与を合算して計算することになります。
なお、新卒者等、入社する前に給与の支払が無かった場合には、その就職後の給与のみで計算します。このとき、基礎控除や扶養控除等の各種控除は月数で按分することなく、全額を控除することができます。
年末調整というものは個人が行うべき確定申告を会社が代行してやっているようなものですので、原則としてその一年間の全ての給与所得を対象に計算が行われます。ただし、処理ができるのは「扶養控除等（異動）申告書」というものを提出した場合に計算された給与のみであり、並行してバイトをした場合等の、いわゆる2箇所目の給与がある場合は対象になりません。これらについては個別に確定申告をすることになります（一定額以下の場合は確定申告義務なし）。
サラリーマンのお小遣いとも言われる年末調整。少しでも多く戻ってくるといいですね。
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