2009年8


裁判員に選ばれた


本年より裁判員制度が始まりました。裁判員候補者が裁判員に選ばれた場合は旅費や日当が支給されますが、この旅費や日当についてはどのような税金がかかるのでしょうか。

裁判員が受け取る日当(旅費含む)は雑所得として取り扱われます。この場合、実際に負担した旅費・宿泊費等の裁判所へ出頭するのに直接要した費用は、雑所得を計算する上で経費とすることができます。

日当については旅費等の実費を弁償する性格であり、また、職務遂行は一種の義務であることから、これらは報酬・給与には該当しないものとされ、雑所得として取り扱われます。なお、年末調整のみで所得税の手続きが終わるサラリーマンについて、雑所得の年額が20万円以下の場合、所得税の確定申告は不要となります(地方税については申告義務があります)。

参考:国税庁 文書回答事例

http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/bunshokaito/shotoku/081101/index.htm