2003年5月


退職金

今朝家を出る時、駐車場の私の車の横に高級国産車が停まっていました。とてもピカピカで新車のようです。ジロジロと車を眺めていると「おはようございます。」と隣に住んでいるおじさんが出てきました。「すばらしい車ですね!」と私が言うと、「いやいや、僕も定年で退職金が出たから買っちゃったよ♪」と、とても嬉しそうに話されました。
 今回は退職金をもらった場合の取扱いを考えてみましょう。
 この退職金は、退職所得という区分になりますが、退職所得の計算方法は次の通りです。

   ※1      ※2
  (退職手当金−退職所得控除額)×1/2=退職所得
           ※1 退職手当金は総支給額
           ※2 最低80万円


 ここでいう退職所得控除額は、その人の勤続年数によって異なります。
 では、控除額を計算してみましょう。

  勤続年数が20年以下の人
     勤続年数×40万円=退職所得控除額

  勤続年数が20年超の人
     {800万円+(勤続年数-20年)×70万円}=退職所得控除額

     (勤続年数に1年未満の端数がある時は切り上げます。)

 ご覧のように長く勤めたほど退職所得控除額は大きくなります。
 尚、当然ながら支給を受けた退職金が退職所得控除額に満たないときは、所得は0となります。

※注 同一年内に2ヶ所以上から退職金を受けた場合、前年以前4年内にも退職金の支給を受けている場合等は計算が複雑ですので、該当される方は一度ご相談下さい。