2023年7



☆所得税の予定納税と減額申請

所得税の予定納税とは、前年分の確定申告をした者が、今年も前年と同額の所得があるものと仮定して、その仮定に基づいて計算した税額を7月と11月に予納しておくという制度です。予定納税基準額が15万円以上のときは、予定納税をする必要があります。予定納税額は前年の所得金額に基づいて計算されるため、廃業、休業又は業況不振などの理由で、所得金額が前年に比べて著しく減少し、申告納税見積額が、税務署から通知されている予定納税基準額よりも少なくなると見込まれる場合は、予定納税の減額申請をすることができます。

7月分と11月分の減額申請をする場合、 6月30日時点の帳簿に基づいて計算をして、7月15日までに減額申請書を税務署へ提出する必要があります。この期間に減額申請をすることで、第1期分と第2期分、両方の減額を申請できます。11月分だけの減額申請をする場合には、10月31日時点の帳簿にもとづいて計算をし、11月15日までに提出する必要があります。